「24時間テレビ」
今週はできたてホヤホヤのお話。
おととい、年に一度楽しみにしているイベントが終わった。
これを過ぎると夏も終りだなー、、と少し寂しい気持ちになる。
10年目を迎えた「24時間テレビ in MIYAZAKI フォークソングカフェ」は、テレビ宮崎に隣接しているUMKスポーツスタジオで開催され、夜7時から10時までの3時間、さまざまなアーティストが集って歌をお届けする、言わば”夏の紅白”のようなもの。
ボクは4年連続5回目の出演。
何より楽しみなのは、年に一度ここでしか会えない人たちと再会できること。
テレビ宮崎(UMK)さんは、何年も前から番組やロケなどでお世話になっていて、その時にご一緒したアナウンサーさんやスタッフの皆さんとの再会は、まるで学生時代の恩師や先輩と再会するような気分。勝手に同窓会の感覚だ。
だからバックステージは開演から終演まで大騒ぎ。
しかし今年は驚きの連続でもあった。
久々に会う人みんなが口を揃えて、若くなっただの年相応になってきただの好き勝手にボクを“若者扱い”するのだ。やめてくれやめてくれ! 不本意だぁ!
中には、「やっと教授から大学生になったね」と言う人まで現れ、ちょっと喜んでいる自分がいた。
だめだだめだ、個性が死んでしまう。老け顔界のアイドルなんだから、老け顔じゃなくなったら悲惨なことになる。老け顔じゃなくなったら普通のアイドルになるなんてことは有り得ないのだ。だって、人間界でアイドルになれないから老け顔界でアイドルやってるんですもの。
顔面トークはもういいだろう。
そんなこんなで色々とありながら出番を終えて客席にいると、小学生くらいの女の子が、募金した時にもらえる厚紙で出来た黄色の小さい募金箱とマジックペンを持ってボクのところに来た。
それを差し出しながら、「サインしてください。」とキラキラした目でボクを見つめて言うのである。
嬉しい反面、小学生が長谷川万大なんかのサイン欲しがるかな? きっと誰かと間違っているんだろう、と不安になって、何度も何度も、しつこいくらいに、
「ボクのサイン? ホントにボクで合ってる? 誰かと間違ってない?」
と質問攻めにしてしまったが、それでも「ウンウン」と頷きながら、サインを書いた後はお祖母ちゃんらしき人のもとへ走って行って嬉しそうに何かを話していた姿を見てやっと安心した。
こうしたささやかなご縁があるから、ステージに立つのはやめられない。