「微笑みは罪」

最終更新: 2018年12月31日

1stアルバム「Vintage」収録


かわいらしい歌、と言えばやはり女性目線で描くのが主かも知れません。というよりその方が描きやすく、聞き手もすんなりと受け入れられるのではないでしょうか。しかしながら、近年はいわゆる草食系男子なる言葉が、恋に奥手で女々しい男性陣(わたくしを含め)を取り巻いております。かわいらしい男子、というのはもはや一般的なのか?まァ、その定義は様々ですが掘り下げるのはここまでにして・・・。

この歌のような、男性のやわらかく繊細で、もどかしい恋を描いてみるのも悪くありませんね。イントロや間奏で効果的に使われているマリンバが、その煮え切らなさを後押ししています。

さて、この罪な微笑みを投げかけてくるのは、一体誰なのか。クラスのマドンナでしょうか、それとも学校一の美少女でしょうか。僕が思うに、この微笑みの持ち主は、自分の席の斜め後ろくらいにいて、目立ちはしないけれども、そこに存在していないと成立しないような、クラス委員の書記くらいのポジションのコなんじゃないかなと。悪女というには程遠い、けれども思わせぶりな純粋さを持ち合わせています。そんな彼女が時折見せる笑顔は、何よりも輝いて見えるものでしょう。

よく訊かれるのですが、僕が書く歌はほとんどが想像の世界で生きているものですから、当然、体験談でもなく、モデルとなった女性もいません。日常の隙間を縫っているだけなのです。


「微笑みは罪」

作詞・作曲・編曲 長谷川万大


さびしい夜に ふと思い出すのは 

つかれを知らぬ けがれなき素顔

きみの微笑みは罪 世界を揺さぶって

僕は虜に でも気づかない素振り

言い出せぬまま 時間だけが過ぎる

Uh Lai Lai Lai


うつむいた僕に きみは何も云わず

片目を閉じて まぶしく輝いた

きみの微笑みは罪 世界はキミノモノ

もう戻れない むかしの僕には

やるせなさだけが 僕を困らせる

Uh Lai Lai Lai


もう戻れない むかしの僕には

やるせなさだけが 僕を困らせる

Uh Lai Lai Lai

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