長谷川万大2017年9月4日「憧れの人たちは」ようやく、このことを書ける。 野際陽子さんが亡くなった。もう三ヶ月だ。 ネットラジオの収録前、それをディレクターの窪田に知らされた。 数多い女優の中で、いちばん好きだった。 前にも書いたが、高校生のころ、祖母と昼ドラ「花嫁のれん」を見るのが楽しみのひとつで、羽田美智子さんと...
長谷川万大2017年8月21日「二週間前」実は二週間前の今日、22歳になった。 週刊長谷川の更新日と見事に重なったわけだ。なぜそんな絶好の機会にこれを書かなかったのかって。 なんかヤだったのよ。あからさまじゃないの。 それに、誕生日がもう嬉しくない。 もちろん、おめでとうと祝福してもらえるのは嬉しい。とても嬉しいの...
長谷川万大2017年5月22日「若者になれた(かもしれない)日」一曲目から総立ちのライブなんて、おじさん初めてだよ。 昨日、マリンメッセ福岡で開催された星野源さんのライブに行ってきた。意外に思われるかもしれないが、実は星野さんの大ファンである。 会場に着いた瞬間に帰ろうかと思った。人が多すぎる。入場待ちの列が途切れることなく、どこまでも...
長谷川万大2017年4月24日「歌の力」去年のちょうど今くらいから、福岡で歌わせていただく機会が多くなった。特に住んでいる筑紫野市、太宰府市近辺は一気に増えて、休日がなくなるほどたくさんの場所に行かせていただくようになった。 福岡に来て三年。大学がある太宰府にはもちろん毎日通っているのだが、未だに行ったことのない...
長谷川万大2017年2月20日「精神的苦痛」小学六年のある日、学校を終えて家に帰ると、新しく開校するスイミングスクールに来月から通うことになったと告げられた。正確には、通わされることになった、である。 ボクの知らぬ間に入会手続きは全て済まされていたのだ。 母の仕業だ。...
長谷川万大2016年12月26日「昭和91年が終わる」シングルベルのクルシミマスも過ぎ、残すは年越しのみ、といったところか。あっという間に年内最後の更新である。 ここまで来ても尚、年が明けたのはついこの前だ、という感覚は抜けない。ほんとにもう年変わるの? と疑いたくなるほど光の速さで時間が流れている。人生ってやっぱり短いものな...
長谷川万大2016年12月12日「ポートレイト」12月11日。 そうそうそうそう、谷村新司さんのお誕生日ですね。パチパチパチパチおめでとうございます。 いやいやその話じゃないってね。すぐそっちに行っちゃうんだから。 谷村さんのお誕生日も大事ですけれどもね、12月11日、昨日ついに発売となりましたワタクシのニューアルバム。...
長谷川万大2016年11月7日「未完の思ひ出」寒くなると思い出すことがある。 映画を志していた小学六年生の時、スペシャルドラマ「裸の大将~南国・宮崎編~」の撮影にエキストラで参加するチャンスがあった。 ロケ地は、油津赤レンガ館の前。数年後にこの場所と深いご縁ができるとは夢にも思っていなかっただろう。...
長谷川万大2016年10月24日「言葉は風」深夜、ひとりきりの寮の部屋でテレビを見ていると、突然母からラインが来た。 「NSPを聴いてたら、17歳の頃を思い出した。『チッチとサリー』という本にハマって詩を書いたり、友達のラブレターを代筆したりして。私も文章を書くのが好きだった。」 って。...
長谷川万大2016年10月10日「帰り道」夜八時にもなると街灯の無い練習部屋の辺りは真っ暗だ。夏だったら、遠くのビルの間に仄かに光が残っていることもあるが、さすがにこの季節でそれはなく、月が雲に隠れて笑っている。 練習を終えた帰り、大学から寮までの1時間の散歩。その道中で、さまざまな暮らしを垣間見る。...
長谷川万大2016年8月29日「24時間テレビ」今週はできたてホヤホヤのお話。 おととい、年に一度楽しみにしているイベントが終わった。 これを過ぎると夏も終りだなー、、と少し寂しい気持ちになる。 10年目を迎えた「24時間テレビ in MIYAZAKI フォークソングカフェ」は、テレビ宮崎に隣接しているUMKスポーツスタ...
長谷川万大2016年8月22日「初めての夏フェス」ちょうど2年の月日が流れた。 初めてお台場のフェスに出演した、あの日から2年経ったのだ。 きっかけは大学に入ったばかりの頃に、フジテレビの深夜番組「未来ロケット」で取り上げていただいたことだ。この番組は日本中のさまざまな原石を発掘していくという内容で、入寮したてのボクのもと...
長谷川万大2016年8月1日「8年」明日で作詞を始めて8年になる。 中学1年の時だった。 8年前のまさに今日、PTAママさんバレーの練習から帰宅してテレビを点けると、金曜ロードショーの枠で「ヒットメーカー阿久悠物語」をやっていた。録画予約していたのだが、家を出るとき誤ってレコーダーのコンセントを抜いてしまい冒...
長谷川万大2016年7月11日「詞と物語」ある映画監督さんとご一緒することになった。 それは、あるプロジェクトで、ある動画を制作することになったからだ。 これだけ“ある”を駆使すると何ともいやらしい文章になる。 漢字で書くと“或る”。 たまに“域る”とか、“惑る”とか書いてる人がいて鼻で笑ったりする。...
長谷川万大2016年7月4日「どーもどーも。」なぜこのタイミングでエッセイなど書き始めたのか。 実は1年前から企んでいたのだが、同時期にいろんなことが重なって何やかんやしているうちにすっかり忘れてしまっていた。 そんな折、実家の引越しをしていたら当時高校生のボクが書いた自伝らしき原稿が出てきた。...